Back to matchesWe found a matchYour institution may have access to this item. Find your institution then sign in to continue.Titleビジネスケース:プリントシール機業界の競争 アトラスとフリュー.Authors藤 山 圭; 尾 田 基Abstract「プリント倶楽部(プリクラ)」や「プリ機」の名称で知られるプリントシール機は,1995 年に 株式会社アトラスとセガ,ソニーの共同開発によって導入された。プリクラは 1997 年までに大き なブームとなり,一時は巨大な市場を形成したものの,1998 年から 1999 年にかけてブームは終焉 し,アトラスの業績も大幅に悪化した。ブーム期には 30 社近くがプリントシール機業界に参入し てきたが,ブーム終焉により多くの企業が倒産したり撤退した結果,2000 年代にはアトラスやフ リュー株式会社をはじめとした数社のみが残存することとなった。その後,数年ごとに小さなブー ムによる市場規模の上下はあるもののプリントシール機市場はほぼ成熟し,2023 年現在,残存し ているのは事実上フリューのみである。このような競争が展開されたプリントシール機産業とはど のような特徴を持ち,そこで展開された競争とはどのようなものだったのか。先行したはずのアト ラスはなぜ失敗し,フリューはなぜ成功したのだろうか。本論ではケース討議を行うためのこれら の情報を紹介する。PublicationKokugakuin University Economics Review / Kokugakuin Keizaigaku, 2024, Vol 72, Issue 2, p25ISSN0288-6340Publication typeArticle